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9月5日。嵐の中。
嵐の中 外に繰り出そう
必要な物は
壊れてもいい安い傘と
ポケットの中で割れたビスケット
それから胸いっぱいのドキドキを持って
嵐の中 外に繰り出そう
嵐の中 風に向かって進んでみよう
聞こえる音は
傘の骨が軋む音と
びゅうびゅう鼓膜を襲う風の音
それからやかましいほどの鼓動を纏って
嵐の中 風に向かって進んでみよう
嵐の中 空に向かって叫んでみよう
この目に映るのは
速く流れていく真っ黒な雲と
開いた目に降り注ぐ大粒の雫
それから壊れた傘を空に向かって投げ捨てて
嵐の中 空に向かって叫んでみよう
嵐の後 家を想って歩いて行こう
この体が感じるのは
肌にはり付く濡れた服と
酷く圧し掛かる倦怠感
それから出所不明の満足感を抱いて
嵐の後 家を想って歩いて行こう
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悲愴的破壊願望
モノを壊したいときは 泣きたいときだって知った
でもボクは涙を持たないから モノに泣いてもらうんだ
バイバイ ボクの玩具達
バイバイ ボクの涙達
じゃあ今 僕の目からポロポロ流れ出るものはなぁに
じゃあ今 僕の頬をじっとり濡らすものはなぁに
それは血
ボクの玩具が泣く代わりに 僕が負った罪
それは水
壊れた花瓶から 飛び散った水たまり
それは僕
流れたくないのに流されて 体中は痣だらけ
それは君
逃げないでほしいのに いつの間にか消えている
そろそろ眠ろう
血で、水で、僕で、君で、
枕を染めて
愛しさに溺れ
愛しさに狂い
いつか奪われる命の為に
初めまして。大事にして。可愛がって。
わかってるよ。
ちゃあんと大事にして可愛がるから。
小鳥さん、小鳥さん。
なあに?
私に聞きたいことでもあるの?
私に言いたいことでもあるの?
このお部屋は広いから。
ずっと呼んでいないと小鳥さんがいなくなってしまいそうで。
だからずっと呼んでるの。
小鳥さん、小鳥さん。
どうしてこの部屋はこんなに広いの?
私の他に仲間がいるの?
うん、いるよ。
ここにも。ほら、そっちにも。
小鳥さんの隣にも。
何を言っているの?
私の隣には誰も居ない。
貴方は何を見ているの?
小鳥さんのお友達を見てるんだよ。
私のお友達。
ずっとずーっと一緒に居るお友達。
私から離れることなんてないんだよ。
可愛い可愛い小鳥さん。
私はいつか死ぬわ。
ずっと貴方とはいられない。
きっといつかは離れなくてはならないの。
違う、違うよ。
そんなことないよ。
小鳥さんはずーっと私と一緒にいるの。
私が小鳥さんを大好きになれるように。
小鳥さんは啼いて。
綺麗な声で。素敵な声で。醜い声で。
私の心を満たして。